



不動産投資はレバレッジを効かせられる魅力的な投資方法ですが、実際なにから手をつけたら良いかわかりませんよね。具体的な始め方を知りたくて情報収集している方も多いのではないでしょうか?
この記事では、不動産投資初心者のために不動産投資の始め方や知っておくべき基礎知識をまとめました。不動産投資の3つの種類もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 不動産投資を始めるまでの手順
- 不動産投資の基礎知識
- 不動産投資の種類3つ
不動産投資を始めるまでの手順をご紹介
これから不動産投資を始めようとしている方のなかには、実際どういう手順を踏んでよいかわからないと思っている方も多いのではないでしょうか?
不動産投資を始めるまでの手順を見てみましょう。
- STEP①不動産投資の目的・目標を設計
- STEP②不動産投資に関する情報収集・勉強を行う
- STEP③エリアを定めて物件や土地を探す
- STEP④不動産会社に相談する
- STEP⑤投資する物件の内覧と現地確認
- STEP⑥買付申込書の提出
- STEP⑦金融機関にてローンの申し込み
- STEP⑧不動産会社売買契約の締結
- STEP⑨物件の引き渡し・運用開始
それぞれ解説します。
STEP①不動産投資の目的・目標を設計
不動産投資のSTEP①は目的・目標の設計です。
まず、投資する金額や達成したい目標を決めましょう。
「何年後にいくら利益を上げるのか?」を具体的にしておくのがおすすめです。
漠然としたイメージで不動産投資をしてしまうと、求めるリターンに対するリスクを負えずに失敗してしまう可能性があるので気をつけましょう。
STEP②不動産投資に関する情報収集・勉強を行う
不動産投資のSTEP②は情報収集や勉強です。
不動産業界では日常で使わないような専門用語が頻出します。
なので、知らない単語がなくなるまでリサーチしましょう。
専門用語を理解していれば、不動産投資会社に相談するときも、スムーズに会話ができます。
STEP③エリアを定めて物件や土地を探す
不動産投資のSTEP③は物件・土地探しです。
あなたに合った物件や土地を選びましょう。
選び方のポイントは大きく分けて3つあります。
- 新築or中古
- 区分or1棟もの
- 都心or地方か
少ない選択肢では最適な物件を選べないので、いろんな不動産投資会社に資料請求して情報収集しておくのがおすすめです。
STEP④不動産会社に相談する
不動産投資のSTEP④は不動産会社への相談です。
自分の中で「こんな物件がいいかも」というイメージが立ったら、窓口に相談してみましょう。
不動産会社の窓口は大きく分けて3つあります。
- 資料請求する
- セミナーに参加する
- 個別相談をする
不動産会社によってはセミナーがなかったり、資料請求がなかったりしますが、基本的には上記のいずれかがファーストタッチになります。
この段階では、必ずしも購入物件が決まっている必要はないので、気軽に相談してみましょう。
STEP⑤投資する物件の内覧と現地確認
不動産投資のSTEP⑤は投資物件の現地確認です。
購入する候補となる物件が決まったら、内覧をしましょう。
内覧時のチェックポイントは以下です。
物件内のチェックポイント | |
玄関 |
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居室 |
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ベランダ |
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水回り |
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共有部分のチェックポイント | |
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インターホン周り |
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ゴミ捨て場 |
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駐車場・駐輪場 |
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周辺環境のチェックポイント | |
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交通アクセス |
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周辺の施設 |
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周辺の道路 |
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以上が内覧時のチェックポイントです。
見るべき点は多いですが、購入物件が決まる重要フェーズなので、時間をかけて確認しましょう。
STEP⑥買付申込書の提出
不動産投資のSTEP⑥は買付申込書の提出です。
購入する物件が決まったら、申し込みに踏み切りましょう。
買付申込書の記入事項は以下です。
- 希望する購入金額
- 年収
- 手付金
- ローン依頼先
- 支払い方
など、買付申込書にはさまざまな項目があります。
注意点は買付申込書を提出したからといって、必ずしも購入できるわけではないということです。
ほかにも買主いれば、その中から最も買主としてふさわしい人が選ばれることになります。
STEP⑦金融機関にてローンの申し込み
不動産投資のSTEP⑦はローンの申し込みです。
全額自腹で物件を購入する人は少ないので、ほとんどの人はローンを申し込むことになります。
ローンの申し込みパターンは、以下の2つです。
- パターン①:自分で金融機関に相談する
- パターン②:不動産会社が提携している金融機関に相談する
基本的には、パターン②の不動産会社を介したローンの方が、話が有利に進みやすいです。
不動産会社には多くの取引実績があり、その信用を借りることができます。
審査が通りやすいので、年収や肩書きに自信がない人は、不動産会社を介してローンを申し込むのがおすすめです。
STEP⑧不動産会社売買契約の締結
不動産投資のSTEP⑧は売買契約の締結です。
売買契約の締結の流れは以下なので、チェックしておきましょう。
- 宅地見物取引士から重要事項の説明を受ける
- これまでの交渉内容をよく確認する
- 契約書に署名・捺印を行う
- 手付金を支払う
以上が、おもな売買契約の締結の流れ。
最終確認のフェーズなので、これまでの交渉内容を確認するための時間をしっかり取りましょう。
STEP⑨物件の引き渡し・運用開始
不動産投資のSTEP⑨は物件の引き渡しです。
関係者立会いの元、物件に問題がないかどうかチェックをし、引き渡しが行われます。
具体的に行われる内容は以下です。
- 登記の手続き
- 融資の実行
- 決済金の処理
以上が、不動産の引き渡しのおもな内容です。
すべて完了後、鍵や物件に関する書類を渡され、引き渡し完了となります。
不動産投資の基礎知識をご紹介
これから不動産投資を始めようとしている方のなかには、不動産投資の基本的な知識がなくて不安な方も多いのではないでしょうか?
不動産投資の基礎知識を見てみましょう。
- 不動産投資を始める元手は物件価格の2~3割が目安
- 融資を受ければ少額から始めることも出来る
- 不動産投資で利益を得る方法は2種類ある
- 不動産投資を始める最適なタイミング
それぞれ解説します。
不動産投資を始める元手は物件価格の2~3割が目安
不動産投資の基礎知識の1つに、元手の目安があります。
元手の目安は、相場としては物件価格の2〜3割です。
なので、物件価格が1,000万円なら200万円〜300万円、2,000万円なら400万円〜600万円が目安になります。
ただし、不動産投資には仲介手数料や事務手数料などの初期費用がかかるため、元手以外にも支払いが発生することは覚えておきましょう。
融資を受ければ少額から始めることも出来る
不動産投資の基礎知識の1つに、レバレッジの利点があります。
ここでいうレバレッジとは、少ない自己資金で大きなお金を動かせるという意味です。
不動産投資は融資を活用し、自らの信用をもとに大きなお金を動かせるので、レバレッジが効かせられます。
一方、株式投資では融資をしてもらうことはできず、全て自腹での運用となり、レバレッジは効かせられません。
不動産投資で利益を得る方法は2種類ある
不動産投資の基礎知識の1つに、利益の獲得方法の違いがあります。
不動産投資で利益を得る方法は、大きく分けて以下の2つです。
インカムゲイン | 不動産の家賃収入で利益を得る方法 |
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キャピタルゲイン | 不動産を売却して利益を得る方法 |
ちなみに、簡単なのはインカムゲインです。
インカムゲインは入居者さえつけば家賃収入が入ってきます。
逆に、キャピタルゲインは購入時よりも高い価値で売却する必要があり、どちらかというとハイレベルな利益獲得方法です。
不動産投資を始める最適なタイミング
不動産投資の基礎知識の1つに、不動産投資を始めるタイミングがあります。
結論、すでに購入物件に目星がついているなら早い方がおすすめです。
なぜなら運用期間が長ければ長いほど、インカムゲインが大きくなるから。
3ヶ月早く購入すれば、その3ヶ月分の家賃収入を獲得できることになりますし、良い物件ほど、ほかの買主も現れやすいです。
もちろん、焦って物件を絞るのは良くありませんが、時間をかけてリサーチし、納得のいく物件がすでに確定しているのであれば、早めに購入しても良いかと思います。
不動産投資の種類は3種類ある
これから不動産投資を始めようとしている方のなかには、不動産投資にはどんな種類があるの?と気になっている方も多いのではないでしょうか?
不動産投資の種類を見てみましょう。
- マンション経営|少額から始められる
- アパート経営|節税目的の方におすすめ
- 戸建て経営|一番リスクが低い不動産投資
それぞれ紹介します。
マンション経営|少額から始められる
不動産投資の種類の1つに、マンション経営があります。
マンション経営というと、「億単位の自己資金がないからムリ」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
区分マンションといって、マンションを1室から所有でき、1棟マンションよりも安く購入できます。
また、流動性が高く、1棟ものよりも区分マンションの需要の方が大きいので、売却しやすいのもメリットです。
共有部分の権限がないのがデメリットですが、マンション経営は少額から始める不動産投資として注目を浴びています。
アパート経営|節税目的の方におすすめ
不動産投資の種類の1つに、アパート経営があります。
結論からいうと、アパートは節税額を大きくしたい方におすすめです。
なぜなら、1年単位の節税額が大きいから。
不動産は購入金額をすべて節税に当てられず、基本的には減価償却という形で分割して節税していきます。
分割の仕方は構造によって異なりますが、マンションよりもアパートの方が分割回数が少ないので、1年単位の節税額が大きいです。
つまり、構造の違いから節税額が大きくなるので、アパートは節税に向いています。
ただし、早めに節税枠を消費してしまい、のちのち節税できなくなるというデメリットもあるので、その後はどう節税していくかまで考えた上でアパート経営に踏み込みましょう。
戸建て経営|一番リスクが低い不動産投資
不動産投資の種類の1つに、戸建て経営があります。
戸建てはアパートやマンションと比べると、リスクが低い不動産投資です。
リスクが低いと言われる理由は3つあります。
- 立地に左右されにくい
- 入居期間が長期間になりやすい
- 入居者に売却しやすい
これらの理由から「戸建てはリスクが低い」と言われています。
戸建ては長期的な住まいとして満足度が高く、必ずしも駅チカである必要はありません。
むしろ、騒音がしないことや治安、過ごしやすさの方が重要です。
一度入居者が見つかれば、継続的に住んでもらいやすいというメリットがあるので、ぜひ検討してみてください。
最近は働き方改革を背景にコワーキングスペースのようなフレキシブルオフィスが増えており、オフィスと住居を一体化したSOHOなどの需要が高まっています。
法人登記を許可することで入居者を見つけやすくなるため、選択肢の一つとして検討できるでしょう。
不動産投資初心者向け!不動産投資の始め方まとめ
不動産投資への疑問は解消されましたか?
今回の情報をまとめます。
- 不動産投資は情報収集や物件探し、内覧など最初が大変
- 購入までが忙しいが、その後は家賃という安定収入が得られる
- 物件や不動産会社選びでミスをしないよう、入念にリサーチしよう
不動産投は最初はわからないことばかりですが、少しずつ勉強していけば自分にあった物件や不動産会社が見つかるはずです。
最初のリサーチで、成功するかどうかの結果がほぼ決まるので、時間と労力を惜しまず勉強しましょう。